脳腫瘍を治療すると、治療後の変化を生じ、再発との鑑別が一見難しいことがあります。

治療後の放射線壊死では、造影MRIにおいて、造影効果がcut green pepperやsoap bubbleに似た状態になるとも言われますが、実際は難しいです。

腫瘍の治療後の変化と再発の鑑別には灌流画像が有用

  • 治療後の放射線壊死
  • 治療後の局所再発

の鑑別には灌流画像が有用で、再発腫瘍でより高いCBVを示すと報告されています。

脳腫瘍のpseudoprogressionとは?

また、脳腫瘍の治療で知っておくべき事として、術後補助療法として

  • テモゾロミド投与
  • 放射線治療

を行った場合、あたかも腫瘍が増悪したかのように、腫瘍および周囲浮腫が増悪する所見を示すことがあります。

これを、pseudoprogressionと呼びます。

参考文献:臨床画像 vol.34 no.4 増刊号、2018 P61-62