線維性縦隔炎(Fibrosing mediastinitis)

  • 縦隔内の組織を線維質組織に変化させる病態。
  • この病態は、主に喫煙者に多く見られ、縦隔内のリンパ節や血管、気管、大動脈などを繊維質組織に変化させる。
  • この病態は、長期にわたって症状を示さないため、発見が遅れることが多い。
  • 症状は個人差があるが呼吸器系の症状が多い。呼吸困難、胸痛、咳嗽、声帯の障害などがあります。
  • 検査では胸部X線やCT、MRIなどで縦隔内の線維質化が見られる。
  • 治療は手術が主だが、喫煙をやめることも重要。
  • 治療の難しい疾患であり、手術はリスクが高く、効果も期待しにくいため、早期発見と予防が重要である。

引用元:

  1. “Fibrosing Mediastinitis: A Review” by David J. Sugarbaker and David W. King in Chest, Vol. 113, No. 3, Sept. 1998.
  2. “Fibrosing Mediastinitis: An Update” by A. Johnstone and T. W. Du Bois in European Respiratory Review, Vol. 26, No. 140, Jan. 2017.