腸管の粘膜下浮腫、粘膜下層の肥厚の鑑別

  • 感染症
  • 虚血性疾患
  • クローン病
  • 血管炎(SLE等)
  • Henoch-Schönlein紫斑病
  • 放射線性腸炎
  • アレルギー(好酸球性胃腸炎)

Henoch-Schönlein紫斑病

小児で十二指腸から小腸を中心に広範な消化管壁肥厚(5~8mm厚)があり、単純CTで比較的粘膜の高吸収域を認めたらHenoch-Schönlein紫斑病を考える。

粘膜の高吸収域は血管炎による出血を示唆する。

15~35%で 腹部症状が先行し、消化管病変は約半数に認められる。

限局した壁内血腫を形成することもある。成人にも生じることがある。

臨床画像 vol.29,No.10増刊号,2013 P142より引用。