胸部CTで粒状影(小葉中心性粒状影)と気管支拡張を見た際には
- 非定型抗酸菌症(NTM)
を第1に鑑別にあげます。
そのほか、副鼻腔気管支炎症候群(SBS)の可能性もあるため、喀痰検査によって菌を同定して確定診断を行います。
特に片側にのみこのような像を認めた場合は感染症が考えられます。
NTMなど感染症で両側に見られる場合であっても最初は片側であり、両側に見られる場合であっても、左右差がみられることがあります。
また、両側性に異常所見が見られる場合は、
- 免疫性疾患
- 血液やリンパに沿って拡大する疾患
などが鑑別に挙がります。
リンパに沿って拡大する疾患の例としてはサルコイドーシスがあります。