石灰化線維性腫瘍(calcifying fibrous tumor of pleura)

  • 胸膜に発生する稀な腫瘍であり、世界的には数例しか報告されていない。しかし、報告された症例の中には悪性の病変も含まれており、注意が必要である。
  • この病変は、細胞学的には線維性細胞や石灰化細胞から構成されることが知られている。
  • 症状については、胸痛や呼吸障害が主なものであるが、症状がない場合もある。
  • 診断には、胸部X線、CT、MRIが用いられ、病理学的には手術による組織検査が行われる。
  • 治療については、手術による切除が最も一般的である。ただし、部分的な切除も可能であり、再発のリスクは低いと考えられている。

引用:

  1. K. L. Tan, et al. “Calcifying fibrous tumor of pleura: a clinicopathological study of 11 cases.” Histopathology, vol. 51, no. 2, pp. 187-193, 2007.