眼窩内腫瘍の鑑別診断 頭部 眼窩内腫瘍は半数以上がリンパ増殖性疾患であり、海綿状血管腫や涙腺多形腺腫が10%程度と言われています。 眼窩内腫瘍の鑑別診断を考える際に、眼窩内であっても、 筋円錐内 筋円錐外 のいずれに腫瘍が局在するかで鑑別は異なりま […] 続きを読む
頭部外傷でCTでは診断できずにMRIでのみ診断できる病態とは? MRI検査頭部 頭部外傷の画像診断のfirst choiceは頭部CTですが、CTでは何も異常を認めない、しかし意識障害が遷延しているということがあります。 その場合に頭部MRIのみで診断できる病態があります。 頭部外傷でCTでは診断で […] 続きを読む
脳腫瘍の治療後の変化と再発の画像上の鑑別は? MRI検査頭部 脳腫瘍を治療すると、治療後の変化を生じ、再発との鑑別が一見難しいことがあります。 治療後の放射線壊死では、造影MRIにおいて、造影効果がcut green pepperやsoap bubbleに似た状態になるとも言われま […] 続きを読む
小児の後頭蓋窩の脳腫瘍の鑑別とその画像所見のポイントは? CT検査MRI検査頭部 後頭蓋窩に発生する脳腫瘍の鑑別は、成人と小児で異なるため分けて考える必要があります。 成人の後頭蓋窩脳腫瘍の鑑別 転移性脳腫瘍 血管芽腫 を鑑別に挙げます。 最も多いのは転移性脳腫瘍です。 小児の後頭蓋窩脳腫瘍の鑑別 髄 […] 続きを読む
脳実質外腫瘍の髄膜腫とSFT/HPCの鑑別点 MRI検査頭部 脳腫瘍は腫瘍が脳実質内にあるのか実質外にあるのかでまずは大きく分けられます。 実質外にある場合に、最も頻度が高いのは髄膜腫です。 鑑別として問題になるのが、SFT/HPCです。 続きを読む
頚静脈孔の解剖と好発する腫瘍の鑑別は? 頭部 頸静脈孔は 前内側部の神経部 後外側部の血管部 に分けることができる。 頸静脈孔 神経部 神経部は血管部と比べて細く、舌咽神経が通過する。 頸静脈孔 血管部 血管部には、 内頸静脈 迷走神経 副神経 が走行する。 頸静脈 […] 続きを読む
内耳道の正常径と狭窄・拡張の鑑別 CT検査頭部 内耳道を通るもの 顔面神経 聴神経 迷路動静脈 正常径と狭窄、拡張 2-8mmで平均は4mm 2mm以下は狭窄 8mm以上は拡張 内耳道の狭窄(<2mm)の鑑別 頭蓋骨幹端異形成症(craniometaphysea […] 続きを読む
アルツハイマー病(AD)の脳の画像診断 頭部 アルツハイマー病(AD)で脳に起こること ADの2大病理と言われる 老人斑:アミロイドβ 神経原性線維変化:タウ の沈着が起こります。 なかでも、 嗅内皮質(きゅうないひしつ)と呼ばれる部位である側頭葉前部の内側領域に位 […] 続きを読む
大うつ病の脳の画像診断と脳に与える影響 頭部 大うつ病で頭部のCTやMRI検査では、通常異常所見は見られません。 ただし、一部の場所で萎縮が起こると報告されています。 うつ病が脳に萎縮を与える部位 それが、海馬、前頭葉、側頭葉の萎縮です。 情動・動機づ […] 続きを読む
片側性副鼻腔病変の鑑別・原因 頭部 副鼻腔炎は通常両側性に認めますが、片側だけに認めた場合、病理学的に確認された原因として、 慢性炎症(68%) 真菌性鼻副鼻腔炎(17%) 内反乳頭腫(7%) 悪性腫瘍(7%) その他(2%) であったと報告あり。 両側性 […] 続きを読む