子宮頚癌のMRI画像診断で注意するポイントをまとめました。
子宮頚癌のMRI画像診断の対称
ⅠB期以上が画像診断の対称となります。
Ⅲ、Ⅳ期は手術療法の対称とはなりません。
子宮頚癌のMRI画像診断でチェックするポイント
- 腫瘍径の測定
- 局所深達度
- 周囲臓器浸潤の有無
- 骨盤リンパ節転移の有無
をチェックします。
子宮頚癌のMRI画像診断の各撮像法のポイントと他の画像検査
- T2強調像:子宮頚管腺に対して長軸像および短軸像で評価
- DWI:子宮頚癌の検出に有用
- ダイナミックMRI:小さな病変に有用
とされています。
MRI以外の画像検査では
- CT:MRIが出来ない場合や、遠隔転移、リンパ節転移の診断に有用。
- PETはリンパ節転移、遠隔転移の評価に有用。推奨グレードCⅠ
となっています。
各病期での子宮頚癌のMRI画像診断のポイント
ⅠB1期−ⅡB期
- 頚部間質浸潤あり stromal ringの断裂がある。
- 傍組織浸潤なしなので、全体の輪郭としては保たれている。毛羽立ちがない。
- T2強調像が基本。
※傍組織浸潤診断(ⅡB)は画像で難しい。(内診所見でも判断する)。全周性に輪郭が保たれていなくて、分葉状で毛羽立ちがある場合は傍組織浸潤はあると容易には言える。
ⅢB期
- 内外腸骨動脈の内側のラインに達する
- 膀胱または直腸浸潤が疑われる場合には、生検により組織学的に確かめなければならない。
ⅣB期
- リンパ節転移の診断は短径10mm以上を持って腫大とする。
- ただし、10mm以下のものもたくさんあるので記載する。