肝臓にできる結節に再生結節(regenerative nodule)があります。
この再生結節は何が原因で生じるのでしょうか?またどのような画像所見を呈するのでしょうか?
今回は肝臓の再生結節についてまとめました。
肝臓の再生結節の概念
- 肝硬変に発生するびまん性結節性病変。
- 辺縁に線維性隔壁を伴う。
- 肝表面の不整や変形として表現される。
そしてこの再生結節は原因により大きさが大まかにことなります。
- 3mm以上の大きなもの:ウイルス性肝硬変、自己免疫性肝炎
- 3mm未満の小さなもの:アルコール性肝硬変、代謝性肝障害
肝臓の再生結節の画像所見
- 典型例では、CTで等吸収、T1WIで等〜高信号。肝細胞相で等〜高信号。
- 脂肪沈着を伴うことがある。
- 鉄が過剰に沈着する、siderotic noduleではT2WIで結節の信号は低下。
参考文献
画像診断 Vol.38 No.10 2018 P989-997