FNHというのは、肝疾患のない肝臓にできる過形成結節のことです。
同じような結節が肝硬変に発生することがあり、これをFNH-like noduleといいます。
今回はこのFNH-like noduleについてまとめました。
FNH-like noduleの概念
- 肝硬変に発生する限局性結節性過形成様の結節。
- 単発or多発の1-2cm以下の境界明瞭な円形・分葉状腫瘤。
- アルコール性慢性肝疾患からの発生が多い。
FNH-like noduleの画像所見
- T1WIで等〜高信号、T2WIで低〜高信号と様々。
- ダイナミックにて動脈相で全体が濃染→門脈相、後期相で肝実質と同程度の信号。
- 肝細胞相では等〜高信号。
- 明瞭な中心性瘢痕を認めるものはない。
参考文献
画像診断 Vol.38 No.10 2018 P989-997