類洞閉鎖症候群 (SOS)とは?原因、画像所見は?

化学療法中に肝臓に出現する副作用の一つに類洞閉鎖症候群(SOS:sinusoidal obstruction syndrome)があります。

あまり聞き慣れないこの症候群ですが、どういったもので、何が原因なのでしょうか?

またこの症候群を疑うような画像所見は何があるのでしょうか?


類洞閉鎖症候群の概念

  • オキサリプラチン投与後の肝に出現する副作用として近年注目されている疾患。
  • 類洞内皮細胞の障害による類洞や中心静脈の閉塞を特徴とする。肝細胞よりも類洞内皮細胞を障害するのが特徴。
  • 原因としては、化学療法、幹細胞移植、肝移植、放射線治療、ピロリジンアルカロイド(植物毒)の摂取。
  • 大半は無症状。症状としては、疼痛を伴う肝腫大、腹水貯留、総ビリルビンの上昇。

類洞閉鎖症候群の画像所見

  • 肝切除に伴う術中術後合併症の増加と相関関係があると報告されており、術前の画像によるSOSの評価は重要。
  • 肝細胞相で網状の低信号を示す。
  • 肝腫大、胆嚢壁浮腫性肥厚、門脈圧亢進に伴う側副路形成、脾腫、腹水貯留など非特異的所見あり。これらが化学療法の経過観察CTで認めた場合、SOSの可能性も考慮し、EOB-MRIを勧める。

CIFH(chemotherapy-induced focal hepatopathy)とは?

肝転移治療中の患者に出現する限局的なSOSをCIFH(chemotherapy-induced focal hepatopathy)という。

  • 肝細胞相で低信号となるため、肝転移との鑑別が問題となる。
  • 非球形で肝細胞相で境界不明瞭、高信号と低信号の混在。
  • T1WIで等信号、T2WIで等〜不明瞭な高信号。

参考文献
画像診断 Vol.38 No.10 2018 P989-997


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